薄毛の症状はさまざまありますが、中でも「気付かないうちに進行してしまう」ことがあるのは頭頂部の薄毛です。
自分では見えづらい部位だけに、日ごろから注意して早めに対処することが大切になります。また、すでに頭頂部の薄さが目立ってきたという場合でも適切な対策をとることで、改善が期待できます。
今回の記事では、頭頂部が薄くなる原因や効果的な対策・治療方法について解説していきます。
薄毛の種類はさまざま!主なタイプを徹底紹介
一口に薄毛といっても、その種類や原因はさまざまです。
ここでは代表的な薄毛のタイプについて見ていきましょう。
O字タイプ
薄毛の中でもいわゆる「頭頂部ハゲ」に当たるのが、O字タイプと呼ばれるものです。
O字タイプは、頭頂部にあるつむじの周辺から薄毛が進行していきます。ここから症状が進行してしまうと、後頭部と側頭部のみに毛が残った状態になります。
M字タイプ
左右のこめかみが剃り込んだようになり、おでこから薄毛が進行するのがM字タイプの薄毛です。
U字タイプ
額から薄毛が進行するU字タイプですが、M字とは違いおでこ全体が後退していくのが特徴です。
また、O字・M字・U字の症状は単独で現れることもあれば、複数の症状が同時に進行する場合もあります。
円形脱毛症
髪の毛が部分的に円形に抜け落ちてしまう症状です。
脱毛部は1つだけの場合もあれば、複数発生することもあります。また、全身の毛が抜け落ちるケースもあります。
はっきりした原因はわかっていませんが、自己免疫が関係していると考えられています。
【女性】びまん性脱毛症
「びまん性脱毛症」は、女性の薄毛として良く見られる症状です。
特に中年以降の女性に多く、頭髪全体が同じように薄くなっていくという特徴があります。
ストレス、無理なダイエットによる栄養不足、ホルモンバランスの乱れや加齢などが主な原因です。
気付かないうちに進行している頭頂部薄毛【O字タイプ】
O字タイプは薄毛の中でも特に進行に気付きにくい、やっかいな薄毛のタイプと言えます。
なぜO字タイプの薄毛は発見が遅れてしまうのか、その理由と薄毛の原因について解説します。
薄毛対策が遅れる原因
O字タイプが進行に気付きにくく薄毛対策も遅れてしまう理由は以下のとおりです。
- 自分でなかなか確認できない
頭頂部は目の届かない場所にあるため、おでこや側頭部などと違い毎日見るということはほとんどありません。
よほど意識的にチェックしている人でなければ、早い段階で頭頂部の薄毛に気付くのは難しいでしょう。そのため、「他人から指摘されるまで薄毛が進行していることに気付かなかった」というケースも珍しくないのです。
- つむじがあって判断しづらい
O字タイプの薄毛がはじまるのは、つむじの周辺からです。
しかし、健康な頭皮であってもつむじはもともと地肌が見えています。ちょっと薄くなったくらいでは良くわからないことが多いです。つむじなのか薄毛なのか判断に迷っているうちに、薄毛が進行してしまうということもあります。
「つむじ周辺の毛が短く弱々しい」「つむじの渦の形が乱れている」あるいは「つむじ周辺の頭皮が赤っぽい」などの症状があれば、薄毛を疑ったほうが良いでしょう。
O字タイプ薄毛の原因
O字タイプの薄毛の原因としては以下のことが考えられます。
- AGA(男性型脱毛症)
O字タイプの薄毛を引き起こしている原因として1番に考えられるのが、AGA(男性型脱毛症)でしょう。
AGAは、男性ホルモンであるテストステロンが、活性酵素5αリダクターゼと結合することで産生される「DHT (ジヒドロテストステロン)」の作用が関係している脱毛症です。
脱毛ホルモンであるDHTは毛を作り出す「毛乳頭」や「毛母細胞」に影響し、正常なヘアサイクルを乱します。そのため髪が健康に育たなくなり、薄毛へとつながってしまうのです。
AGAの典型的な症状の1つとして、頭頂部や生え際から進行するというものがあります。
O字タイプ、あるいはM字やU字が併発している薄毛の場合はAGAを発症している可能性が高いです。また、「髪質が柔らかく細くなった」「毛量が減った」「抜け毛が増えた」などの症状があれば、目立った薄毛がなくてもAGAを疑ったほうが良いでしょう。
- 不規則な生活習慣
偏った食生活や寝不足などの乱れた生活習慣が、薄毛を引き起こしている場合もあります。
不規則な生活や疲労の蓄積は、血行不良を招きます。髪の毛に栄養を送っているのは血液です。血液の流れ自体が滞ってしまうと、健康な髪の成長が阻害される可能性があります。
髪の栄養は食事から摂取されています。ジャンクフードばかりの食事では栄養が偏り、髪にとって必要な栄養分が供給されなくなってしまうのです。
不規則な生活習慣は、体だけでなく髪の健康にも悪影響があると言えるでしょう。
- ストレス
過度なストレスは体の血行不良やホルモンバランスの乱れを招きます。
こうした体の不調が引き金となって、頭皮環境が悪化し薄毛を進行させてしまう可能性もあります。
簡単にできる頭頂部の薄毛対策を紹介
頭頂部の薄毛に気付いたら、早めに対策をとることが大切です。
ここでは簡単にできる効果的な薄毛対策をご紹介します。
生活習慣の改善
頭頂部の薄毛を改善したいなら、まずは生活習慣を見直しましょう。
睡眠中は髪の毛の成長に欠かせない成長ホルモンの分泌がもっとも盛んです。寝不足の自覚がある人は、質の良い睡眠をしっかりとりましょう。
また、健康な髪の毛のためには食事から栄養を摂取することも欠かせません。特に毛髪を作り出すために必要なタンパク質や亜鉛、ビタミン類は積極的に摂取しましょう。
さらに飲酒・喫煙習慣の見直し、適度な運動などを行い、頭皮環境を整えてやることが大切です。
ストレスを発散する
ストレスの蓄積は、ホルモンバランスを崩す恐れがあるだけでなく血行不良を引き起こす可能性もあるため、髪の毛にとっても悪影響です。
ストレスが溜まってきたと感じたら、きちんと発散するようにしましょう。
サウナやスポーツなど、自分なりのリラックス方法を決めておくのもおすすめです。
正しい方法でシャンプーする
脂汚れを落としたいからと、やみくもに力強く洗うのはNGです。
髪の毛のためには正しい方法でシャンプーを行うようにしましょう。
【シャンプーのポイント】
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効果的に薄毛を隠す髪型・ヘアスタイル【ツーブロック・おしゃれ坊主】
頭頂部の薄毛が気になる場合、他の部分を伸ばしたりパーマをかけることで誤魔化そうとする人が多いです。
しかし、長い部分があるとかえって薄い部分が目立ってしまいます。また、パーマも場合によっては頭皮の負担となる可能性があります。
薄毛を効果的に隠したいなら、ツーブロックやおしゃれ坊主などの短髪のヘアスタイルがよいでしょう。全体に短くしてしまった方が、頭頂部の薄毛も目に入りづらくなるのでおすすめです。
それでも効果が見られなかったら遺伝子検査付きの育毛剤を
セルフケアはもちろん大切ですが、症状や体質によって思うように効果が得られないこともあります。なかなか薄毛が改善しない場合は、遺伝子検査付きの育毛剤を使用してみませんか?
育毛剤「ペルソナ」の特徴は、遺伝子検査を行い、ご自身の薄毛の傾向を調べたうえで、結果に見合った育毛剤が提供されます。
薄毛の原因は
・男性ホルモンの一種「DHT」の関与による脱毛
・頭皮の血流不足による育毛・発毛不良
・頭皮トラブルによる脱毛・育毛不良
と大きく分けて3種類あります。
人によって原因が異なるため、自分に合った育毛剤を使うことが薄毛改善への近道です。
ペルソナの遺伝子検査では、自分はどの原因において影響を受けやすいのか、薄毛に関する傾向・体質を、下記の遺伝子検査で調べることができます。
・AGAになりやすいかどうか?(男性ホルモン拮抗等のケアの必要性)
・毛髪脆弱リスクが高いかどうか(血流改善による毛髪補強の必要性)
・頭皮トラブルリスクが高いかどうか(頭皮環境正常化の必要性)
上記はペルソナメソッドに基づいた遺伝子検査となります。
AGAクリニックでも遺伝子検査を受けられますが、多くのAGAクリニックの遺伝子検査は、下記の通り男性ホルモン由来の薄毛に特化したものになります。
・AGAになりやすいかどうか?(アンドロゲンレセプターの感受性が高いかどうか)
・フィナステリドの効果が高いか?
ペルソナの遺伝子検査では、男性ホルモン以外の薄毛原因の遺伝傾向についても知ることができます。
薄毛でお悩みの方は、まずペルソナを試すことをオススメいたします。
頭頂部の薄毛は早めの対策が肝心
頭頂部の薄毛は気付きづらい分、対応が遅れてしまうことが多いです。
「薄毛を自覚したときにはかなり進行していた」ということも少なくありません。取り返しのつかないことになってしまう前に、頭頂部の薄毛は早めに対策することが大切です。
適切な対策を行えば、進行を遅らせることも期待できます。
薄毛が気になってきたら、まずはきちんとした頭皮ケアをはじめることをおすすめいたします。そのうえで改善が見られないばあいは、育毛剤の使用を検討しましょう。