頭皮の【できもの】はニキビ?かゆみの原因とケア・対策方法を徹底解説!

痛みを感じて触ってみると頭皮にできものができていた、なんて経験はないでしょうか。

頭皮トラブルには赤みやかゆみを伴うものもあり、どのように改善していけばいいのかわからない人も多いと思います。

今回は頭皮のできものの原因や対策方法、医療機関を受診するべき症状を徹底解説するのでぜひ参考にしてみてください。

 

頭皮のできものってなに?

頭皮にできる「できもの」には、いくつか種類があります。

ここでは、主な4つのできものについてまとめてみました。

 

頭皮にもできる「ニキビ」

ニキビは顔だけではなく、頭皮にもできます。

頭皮は毛穴が密集していることから皮脂の分泌が多く、髪の毛に覆われているので通気性もよくありません。

そのため、ニキビができやすい環境になってしまいやすいのです。

 

ニキビに似ている「毛包炎」

毛包炎とは、毛根を包む組織「毛包」に起こる感染症です。

発症すると皮膚内部に膿の溜まった空洞ができ、毛の根元に赤や白の小さな吹き出物ができます。

軽い痛みやかゆみが伴うことがあり、1箇所にできるケースもあれば、多発するケースもあります。

ニキビと症状が似ているため勘違いされやすいのですが、使用する薬や治療法が異なるので注意が必要です。

 

ほくろのような大きい「いぼ」

いぼとは、皮膚の一部が盛り上がった「できもの」のことです。

痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどないため、発症しても気づきにくい場合があります。

いぼにはさまざまな種類がありますが、頭皮には「老人性いぼ」とも呼ばれる「脂漏性角化症」ができやすいとされています。

 

赤みがあってかゆい・痛い「頭皮湿疹」

「頭皮湿疹」は、頭皮に湿疹が発生し、かゆみやフケ、シャンプーがしみるなどの症状が現れている状態のことです。

頭皮がベタベタする、乾燥するという場合も、頭皮湿疹の可能性があります。

頭皮湿疹の代表的な種類には、接触皮膚炎(接触性皮膚炎)・アトピー性皮膚炎・脂漏性湿疹などがあげられます。

 

頭皮の「ニキビ」をなくすには?


頭皮のニキビをなくすには、原因を把握して対処することが大切です。

頭皮にニキビができる原因・治療法・予防法についてご紹介します。

 

頭皮にニキビができる原因

頭皮にニキビができる主な原因は、毛穴に角質や皮脂がつまることです。

皮膚には「アクネ菌」という細菌が存在していて、皮脂や汚れを栄養にしいてます。

ニキビは、このアクネ菌が増殖して炎症を起こしたものです。

ストレスや不規則な生活習慣によって起こるターンオーバーの乱れや、シャンプーの洗い残しで毛穴詰まりが起こり、アクネ菌が繁殖することで頭皮にニキビができてしまう可能性があります。

 

頭皮のニキビの治療法はこれ!

頭皮のニキビを治すには、正しい生活習慣を送り、洗髪時にはきちんとシャンプーを洗い流すことが大切です。

また、ニキビの炎症を抑えて、肌の新陳代謝を促す効果が期待できる「ビタミンA」の摂取をおすすめします。

ビタミンAは、レバーやほうれん草、にんじんなどに豊富に含まれているため、意識して摂るようにしましょう。

病院では、塗り薬、抗生物質、抗炎症剤やビタミン剤などの飲み薬によるニキビ治療が可能です。

自分でニキビケアをしても症状が良くならない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

 

普段からできるニキビ予防法

頭皮のニキビ予防法は、「頭皮を清潔に保つこと」と「頭皮が脂っぽくなるのを防ぐこと」です。

ニキビができやすい人は、シャンプーを良く泡立てて、頭皮をマッサージするように洗い毛穴詰まりを防ぎましょう。

シャンプーやコンディショナーを洗い残しがないように十分にすすぎ、洗髪後はしっかりと乾かすのがポイントです。

運動をして汗をかいた後などは、きちんと髪を洗うようにしましょう。

また、もともと頭皮は皮脂分泌が多い部位です。

オイルベースのヘアケア商品を使ってしまうと、毛穴が詰まりやすくなることがあるので注意してください。

 

頭皮の「毛包炎」をなくすには?

毛包炎はきちんと治療をし、予防することによって再発を防ぐことができます。

毛包炎ができる原因・治療法・予防法をしっかりと把握しておきましょう。

 

頭皮に毛包炎ができる原因

頭皮に毛包炎ができるのは、小さなかき傷などから菌が入り込み、炎症が起こることが原因とされています。

原因となる菌は、以下のようなものがあります。

  • 皮膚表面や毛穴に存在する「表皮ブドウ球菌」
  • カビの一種である「マラセチア菌」
  • 入浴施設などで感染しやすい「緑膿菌」

また、ステロイド外用薬や、皮膚の不衛生などが要因となる場合もあります。

 

頭皮の毛包炎の治療法はこれ!

毛包炎の症状が軽い場合、通常は患部を清潔に保つことで快方へ向かいます。

市販薬を使う際には、抗菌成分が配合されたものを使用すると、効果が期待できるでしょう。

ただし、原因菌に合った外用・内服の抗菌薬治療がポイントとなりますが、固いしこりのように大きくなったものは、膿を出すための切開が必要となるケースもあります。

炎症やかゆみがひどく症状が悪化していると感じたら、早めに皮膚科に相談しましょう。

 

普段からできる毛包炎予防法

毛包炎の予防法は、治療法と同じく「頭皮を清潔に保つこと」です。

毛包炎は頭皮の小さな傷から菌が入ってしまうことが原因となるため、頭をかきむしったり、頭皮を傷つけたりしないように気をつけましょう。

 

頭皮の「いぼ」をなくすには?

ふと触った時に気づくことが多い「いぼ」ですが、どのように治療するのか、きちんと治るのか不安に感じる人は多いと思います。

いぼができる原因・治療法・予防法を、しっかり把握しておきましょう。

 

頭皮にいぼができる原因

頭皮にできる「いぼ」は、「脂漏性角化症」であると考えられます。

脂漏性角化症は茶色から黒色のできもので、少しざらつく特徴があります。

脂漏性角化症ができる原因は、主に加齢や紫外線の影響です。

肌の新陳代謝がうまく機能しないと、角質が排出されずに厚くなって盛り上がってしまうのです。

 

頭皮のいぼの治療法はこれ!

脂漏性角化症は、放置していても基本的に問題はないとされています。

自然治癒することはないため、外見上の問題などで治療したい場合は、医療機関の受診が必要です。

主な治療方法

  • 炭酸ガスレーザー治療
  • 液体窒素による凍結療法
  • 電気焼灼法

また、脂漏性角化症が悪性化する可能性は低いですが、悪性皮膚腫瘍と見た目が似ているため判断しにくい場合があります。

症状が気になる人は、主治医に相談してみましょう。

 

普段からできるいぼ予防法

頭皮のいぼを予防するには、普段から紫外線対策を心がけるのが有効です。

出かけるときは、日傘や帽子でしっかり紫外線を防ぎましょう。

また、頭皮が乾燥すると、肌のバリア機能が弱まってしまうため、紫外線の影響を強く受けやすくなります。

洗浄力の強いシャンプーは必要な皮脂まで洗い流してしまうので避けましょう。そして頭皮の乾燥予防につながるように、保湿ケアをすることが大切です。

 

頭皮の「湿疹」をなくすには?

頭皮のかゆみやフケなど頭皮湿疹の症状が気になる人は、湿疹の原因・治療法・予防法をチェックしてみましょう。

 

頭皮に湿疹ができる原因

頭皮湿疹は、種類によって原因が異なります。

    • 接触皮膚炎(かぶれ):シャンプーや整髪料などによる刺激や、アレルギー反応が原因とされています。
  • アトピー性皮膚炎:アレルギー体質によるものや、肌のバリア機能の低下が原因とされています。
  • 脂漏性湿疹:皮脂の過剰分泌によるマラセチア菌の繁殖が原因とされています。

また、脂漏性湿疹は、ストレスによるホルモンバランスの乱れや食事の偏り、不規則な生活習慣など、いくつかの原因が影響していると考えられています。

 

頭皮の湿疹の治療法はこれ!

脂漏性皮膚炎の場合、ステロイド剤の外用薬を使って治療し、かゆみがひどい場合は抗アレルギー薬の内服薬を使っていくことがあります。

また、マラセチア菌というカビの一種が原因の場合は、抗真菌薬を併用します。

頭皮湿疹が発症している理由は人それぞれ異なるため、まずは原因を突き止めることが大切です。

原因がわからないときは、皮膚科を受診して適切な治療を受けましょう。

 

普段からできる湿疹予防法

接触皮膚炎はシャンプー剤や整髪料、ヘアカラー剤など、使用しているヘアアイテムを見直すことで症状を予防できる場合があります。

脂漏性湿疹は、生活習慣の乱れが原因のひとつとなっているため、規則正しい生活を送り、しっかりと体を休めるようにしましょう。

また、頭皮を清潔に保ち、洗髪時には洗い残しがないよう意識することが大切です。

 

油断大敵!頭皮のできものには注意が必要


これまでさまざまな種類のできものについてご紹介してきましたが、すぐに治ると思って放置するのは危険です。

なぜ放置してはいけないのか理由を解説します。

 

頭皮のできものがたくさん増えると薄毛につながる!

頭皮に「できもの」があるということは、何らかの原因で頭皮トラブルが起こっていると考えられます。

特に、ニキビは頭皮の毛穴詰まりが原因となるため、たくさんできているなら頭皮環境が悪化している可能性が高いです。

そのまま放置すると、頭皮の血行不良や栄養不足を引き起こし、薄毛になる可能性があります。

実は、頭皮トラブルの起きやすさには遺伝が関係しているケースもあります。

とはいえ、頭皮トラブルと遺伝の関係をどう調べればわからないという方がほとんどでしょう。

そんな方におすすめなのが、遺伝子検査をして自分にあった育毛剤をセミオーダーできる「ペルソナ」です。

検査対象となる遺伝子の一つ「SPINK5」は、頭皮の角質剥離酵素を制御する機能を持ちます。

そのため、健全なターンオーバーにより肌バリア機能が保たれているかを測る一つの指標とされています。

頭皮トラブルにおける遺伝傾向を知ることは薄毛対策としても有効です。

ペルソナなら、SPINK5以外の遺伝検査も行うので、ほかの遺伝による薄毛リスクについても調べることが可能です。

頭皮にできものが頻繁にでき、薄毛も心配だという方は、ペルソナで遺伝子検査を行って薄毛傾向をチェックし、自分にあった育毛剤も手に入れましょう。

 

こんな頭皮のできものは注意!

今回ご紹介した毛包炎や脂漏性角化症などは良性皮膚腫瘍ですが、頭皮にできる「できもの」は、悪性皮膚腫瘍(皮膚がん)の場合もあります。

悪性の疑いがある症状は以下の通りです。

  • 出血している
  • ジクジクしている
  • 周囲との境界が不鮮明

これらの症状がない場合も、悪性である可能性はあります。

頭皮にあるできものに不安を感じたら、早めに医療機関へ受診しましょう。

 

頭皮のできものは種類ごとに対策しよう!

今回は頭皮のできものの種類や原因、治療法についてご紹介しました。

できものによって、それぞれ原因が異なり治療法も違います。

頭皮のできものが増えることによって薄毛につながる場合があるので注意が必要です。

大きなしこりになっていたり、出血しているなど、不安な場合は放って置かずに早めに皮膚科を受診しましょう。